other
20歳未満の飲酒は法律で禁止されています
☆元密造酒で、悲しい歴史のあるお酒
SANTO CUVISO = 「治療薬」の意
ソノラ州には複数の民族が暮らしていた(現在も名残がある)が、その中のオパタ族の言葉でCuvisoは治療薬という意味を持つ。
複雑なハーブとインク香。パプリカのようなベジー感。アニス。
アタックが強く、アフターに胡椒が感じられる。
栽培されたアガベを使用。
産地:メキシコ州 ソノラ州シウダッドオブレゴン
マゲイ:パシフィカ
アガベ:アングスティフォリア
【BACANORA(バカノラ)】とは?
4大アガベスピリッツのひとつ。
メキシコのソノラ州の特定の地域、特定のアガベ(アガベアングスティフォリア・ハウ)を用い生産された蒸留酒のことを指す。
1900年初頭から約80年間、製造、販売、飲酒が禁止されている中、現地の人々の間でこっそりと生産、消費をされ続けてきた秘密のお酒としての歴史がある。2000年に原産地呼称指定されている。
バカノラを禁止したソノラ州知事(のちのメキシコ大統領)はとても厳格なひとで、特に酒や宗教に厳しく、のちにカトリック弾圧の「クリステロ戦争」を引き起こす。
禁止した理由は、社会の健全化や秩序維持のためだったが、実際はお酒の課税管理が出来なかったことや、密造酒による健康被害を懸念していた側面もあるそう。また、知事の父親が重度のアルコール依存症だったことも関係あるとか。
しかし、バカノラをつくることを生業としている人たちが密造をすることはごく当たり前のような流れで、密造は続けられた。
禁酒法時代は、密造がばれると逮捕・投獄、場合によっては処刑されていた(主に銃殺や絞首刑)。ソノラ州山間部は特に取締りが厳しく、公開処刑された記録も残っている。
なので、「バカノラ」=「危険なお酒」というイメージが広まり、飲む文化は衰退していった。
そして、1992年にソノラ州政府はバカノラの製造・販売を再び認め、これを機にバカノラは正式に市場に戻ってきた。
2000年にはメキシコ政府がバカノラに原産地呼称を与え、ソノラ州内の特定地域で生産されたものだけがバカノラと名乗れ、原料はアガベアンフォスティラ・ハウのみとなった。
しかし、今だに地元では一般的には飲まないし、知らない人も多い。
それは約80年間も違法だったことでバカノラを飲む文化はほぼ消滅してしまったからである。また、合法化された後も、生産量は少なく、かつての悲しい背景でネガティブイメージを払拭出来ていないのが現状である。
だが、近年は特にアメリカのバーテンダーやスピリッツ愛好家の間で注目され、輸出もされてきている。
死との隣り合わせの中、製造を続けてきた生産者のおかげで今日本でも飲める。このことを思いながら、一杯に向かって感謝しつつ飲みたい。
byインポーターさんの現地視察より